爪の締め直しと仕上げ完了〜
https://t.co/9Lvd87hvUy— 渕上清志(ヴィンテージジュエリー/肥前屋質店) (@fuchigami) August 6, 2018
https://photos.app.goo.gl/uQHxd6rbprDF8RWc9
↑仕上げ後の写真はこちら
シトリンの千本透かしリング。
作りが良く、刻印はプラチナと思いきや、K14PdWGの刻印
当時14金ホワイトゴールドは割り金にニッケルを使うのが普通でしたが、
こちらは、コストのかかるパラジウムを使っています。
このことからわかるように、しっかりした作り、技によって品格のある千本透かしリングとなっています。
とくに、千本透かしの上にある横窓、の2段透かしにとどまらず、さらにその上に横窓を配した3段透かし。
かなりレアなピースですね。
唐草の時代ですと、自己表現もかなり盛り込まれるのかもしれませんが、こちらは様式からはみ出していくというよりは、むしろ様式に納まる事を強く意識しているかのようで、装飾を削いで削いでいくモダニズムを感じます。
高い石座は自己主張の為に上に上に伸びているのではなく、厚みのある石をセットするが故のデザインで、これがもし薄い石だったら石座も石に合わせて低くなっていただろうという事は容易に想像できます。
シトリンの厚みも、枠に重量の刻印がないことからも、石目(カラット数)を稼ぐための厚みではなく、輝きを重視したカットであることがわかります。
光源が上になりますと石の下部からの反射が多くとても綺麗ですよ。石の表面のコンディションは経年を考えると割りに良い方です。
気に入って使われていたのでしょうね。枠に小キズも結構ありますし、爪も少し緩んで石がわずかに動きますので、仕上げと爪の締め直しの後の納品となります。
1級技能をお持ちの職人さんがビシッと良い仕事をしてくださると思います。
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