スターサファイアっぽいですが、鑑別でもスターサファイアと表記されそうな気もしなくは無いですが、スターはほとんど出ません。
この写真でスターが出ていないのは、当たり前と言えば当たり前で、ちゃんとしたスターサファイアでもスターは出にくいです。
何故かというと、照明は上、それに対して石が横を向いているからです。
スターの場合、上に光がある場合、石も上を向いているときにスターが出ます。
スターかスターでないか、そういう視点よりは、ナチュラルのコランダムである。
そういう視点でご覧いただければと思います。
ナチュラルのコランダムを身に着ける。
そういう楽しみ方もあると思います。
このリングを紹介したかった本当の理由は、枠にありまして・・・
この枠にあります。
鋸刃で透かした千本透かし、脇に唐草、千本透かしの上にはアーチ状の透かしの二段唐草、
そして、面取りアーム…
やっぱりこれはゲットせねば…
そういう思いがある反面、
石がよろしくない。
よろしくないというわけではないのですが、現代ジュエリーでは絶対的に選ばれないタイプの石です。
左上の部分の隙間見えますでしょうか?
後から欠けたのではないのですが、カットされた状態でえぐれていたのでしょう。
なんで~?? と思いますが、
手の込んだ枠ですから、なかなか輸入時点で高価だったのではないだろうかと思います。
精一杯選んだ結果がこの石。
だったのではないかと思います。
かわいいですよね。
上はカボションカット、
下はデコボコ。
これは、この石だけがそうではなく、
この時代のスターサファイアは大抵このような感じです。
ですので、粗探ししながらジュエリーを見るのではなく、
良い部分を見ていただければと思います。
スターが出る気配ありませんね。
半透明のコランダム
そう思っていただければと思います。
裏はデコボコと書きましたが、
表面もデコボコしています。
まぁ、でもここはざっくり。印象派の絵画を楽しむように全体俯瞰で・・・
つるんとした腕ではなく、
アームに面取りすることでアームの見え方に変化が出ます。
予算と手間を抑える事ばかり考えていたら、
こういうひと手間はなされないはずです。
石の欠点を見るよりは、作りの加点を見ていきましょう。
このリングにかぎらず、昭和の手作りジュエリーに関して言えることですが…
唐草ジュエリーで、この石だと紹介はしなかったかもしれませんが、
千本透かしでサファイアですからね。
合成石全盛の時代においての天然石です。ダイヤモンドもセットされています。
枠もプラチナです。
ソコなんです。
強い光を当ててみましたが、やっぱりスターの気配のみ・・・
ナチュラルコランダムとダイヤモンドがセットされた、千本透かしの時代のハンドメイドジュエリーです。
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