↑仕上げ後 彫がなくならないよう軽めの仕上げで…
使い込まれた昭和のリング。
和彫りの梅もミル打ちも消えかかっていますが、何とも言えない佇まい…
ダイヤモンドは五光留、別名「星留めでセットされています。
造幣局旗印の刻印も入っております。あと、「S」っぽいメーカー刻印らしき刻印も・・・
アームの彫を、腕彫や肩彫と呼んでいましたが、
ジュエリーを工芸的視点で見た場合、それがどのように作られたものなのか?
という事は大事になってきますので、和彫りリング一律にと呼ぼうかなと思っています。
和彫りか否かで何がわかるのかと言いますと、
技術的ルーツがどこにあるかが違ってきますね。
明治以前にはジュエリーはほぼ存在しなかったわけですから、
日本のジュエリーの技術的なルーツは刀剣等にあるわけで、
戦いの用具で使用されていた技が、時を経て、身を飾る装身具に用いられるようになったというのは、想像するだけでも長い時代の流れを感じさせます。
宝石は、時代や世代を超えていきますが、
「技」も、人から人へ伝わりながら時代を超えていくんだなぁと・・・。
モノを形や物質だけで見ると、
「18金と、プラチナとダイヤモンドでできた使い込まれたリング」
になりますが、
「技」 という視点を入れることで、また違って見えてきますね。
仕上げの後納品いたします。
彫などなくならないよう軽めの仕上げを考えております。
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