メールで、お問合せを頂いたついでに、
最近、何故かブログが進まないので、リハビリがてら、こちらでお返事させてもらいます・・・
現在はなんと、需要の問題で
金とプラチナの価格の逆転現象が起きていますが、
1973年以降の価格が載っているこちらを見比べる方がわかりやすいかも…
http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-gold.php
http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-platinum.php
今回の、プラチナ下落の引き金はフォルクスワーゲンの問題だったような…
それはさておいて、歴史的に見て、産出量が多い金と、少なくかつ産地が限られるプラチナの価格は、プラチナの方が高い場合が通常の状態だったりします。
そういう事もあってか、渋めの輝きが日本人の琴線に触れたのか、日本ではプラチナジュエリーの方が格上という認識があったように思われます。
(素材としてプラチナを好むのは世界的には割と珍しかったりします)
(プラチナ製品で重量に対して割安感のあるものは資産重視のジュエリーとしておススメかもですね。先の相場は誰にもわかりませんので自己責任でという話にはなりますが・・・)
うーん、なかなか たどり着かないな…
まぁ、要は、千本透かしが「流行した時代」 昭和30-40年代でしょうか、
K18枠のリングと、プラチナ枠のリングでは、技法や、使用される宝石などなどが大きく違います。
K18枠のジュエリーがダメだという事もないのですが、
透明石の場合は、アメジスト、シトリン、メノウ、カルセドニー等は別にして、
大抵が合成石です。 合成石に対する価値観も現代と違っていたという事もあり、悪気もなく普通に合成石が使われています。
K18 枠で使用されるのは、他には、珊瑚、真珠、等といった感じでしょうか。
これは、産地という視点を持ち込んでみると、日本産のものであれば割と流通していたと考えると、
輸入するためには税金などが多くかかり、外国産の宝石をなかなか輸入しにくかったからではないかとも思われます。(価格が上がってしまう)
翡翠もたまにありますね。ただ、たまーに綺麗なものもありますが、良いものはプラチナ枠が多いです。
オパールもありますね。でも、綺麗なオパールはプラチナが多いです。
ウォーターオパール、ファイヤーオパールも綺麗なものはプラチナ枠で使われることが多いです。使われたとしても、K18ではなくK14WGが多いように思います。
K18枠でダイヤモンドが使用されることは過去に見たことあったかな?と言う位少ないです。
(でも、そういえばK14WG枠で、小粒のサファイアはありますね。ウォーター&ファイヤーオパールも… K14WGをどう考えるか問題。これを考えだすと非常にややこしくなるのでこれはそっとしておきます。)
そういった感じに対し、プラチナ枠の千本透かしのジュエリーは、
天然石が使用されることが多いです。
しかもちゃんとした宝石であることが多いです。
脇石にダイヤモンドが使われることもたまにあります。
宝石に対する価格が結構高額なために、造りも良いものが多いという事になりますかね?
そういった感じで、若干アクセサリー寄りというか普及品的なK18枠に対し、(フォローしますが、鋸刃透かしで珊瑚のものなんかはビシッと品格あるものもありますよ)
プラチナはちゃんと格のあるジュエリーといった感じで…
あくまでも、千本透かしの時代の話であって、
唐草になってくると、普及品的な造りの唐草も多いです。
・・・・あかん。 どう話をまとめればよいのか・・・?
んで、ピンクの石。
プラチナ枠の千本透かしでピンクの透明石で、天然石は過去にあったかな??
と、思い返しても、すぐに思い出せないくらいです。
ピンクの透明石としては、
ピンクサファイア、ピンクスピネル、ピンクトルマリン、後なんだろう・・・ ピンク系のインペリアルトパーズ
モルガナイトやクンツァイトはちょっと薄いので ちょっと違いますね。
等などありますが、ピンクの石ってあとなんだろう・・・?
ジュエリーにセットされる宝石の種類、日本に入ってきて流通したであろう大きさ、等などを考えた場合
ピンクの透明石で、いわゆる宝石は殆ど流通しておらず、もしセットされるとしたら、K18枠ではなく、プラチナ枠であったであろうと思われます。
というわけで、K18にセットされた ピンク色の透明石は、もれなく合成石であろうと思われるのであります。
例外はあるかもしれませんが、自分の経験的には「ほぼ」と、言い切っていいくらいの確率で…
違うよ。っていう情報ありましたらお知らせください。
(いわゆる千本透かしのリングの話で)
(もちろん特別に金の枠でオーダーされたものなどは違う可能性もあるかと思います。)
長々と失礼いたしました。
あれ~??、なんでこんなに文章書くのが難しいと思うようになったんだろう…