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結構古いタイプのリングです。
モダニズム的考え方がどんどん進むと、装飾をどんどん排除する方向に進みますが、
戦前のコンクリート建築等でも、シンプルを目指しながらどこかに装飾が入ったり、
装飾しないと落ち着かない。スッキリしない意識があったのではないかなーとか思ったりします。
こちらのリングも、アーム部分の彫りや、石座の透かしも単純な線の繰り返しではなく飾りの意識があったのかな?等…
別の視点で見てみると、第二次大戦の前後では、流行の発信源がヨーロッパからアメリカに移りますが、
アメリカ発のジュエリーデザインは、金属の鏡面光沢を強調したものになっていくわけですが、
こちらのリングの装飾に対する意識は、どこかしらヨーロッパを意識させるなごりのようなものがあるのかな?等・・・
戦前ですよとか、昭和初期ですよとか、そういうフレーズを使ってみる人の心を盛り上げてハイ納品。
で、いいのでしょうが、
時代は断定できないんですよね。
とりあえず売れりゃあいい、とか、そういうスタイルであれば、気軽に言えるのでしょうけれど…
ちゃんとしたものをお届けしたいと思えば、
断定に至らないものは、やっぱりはっきりとは言えない部分は残っちゃいますね。
地金の使い方や、装飾から考えると、千本透かしよりは前と思いますので、
昭和初期か、戦後~昭和30年代か…
まぁ、職人さんがごっそり入れ替わるわけではありませんから、
断定は難しいところですよね。その点ご理解いただければと思います。
こちらの合成サファイアは、紫色です。でも、カラーチェンジではないかなと・・・電球色を当てると赤みが増して見えますけど、よく見るカラーチェンジタイプ程の変化はなさそうな気がしますので…。
このリングに限らず、何を書こうと、お一人の方にしかお届けできないですし、
残れば、それはそれで私の元にいつづけてくれるわけですし、
それもご縁かなと…
というわけで、最近やっと気づいたのですが、私におススメを聞かないでくださいね。
つい、オススメの定義っていったい何だろう?とか、そういうところから考え込んでしまうのです💦
オススメありますか?の質問には申し訳ないのですが、答えることができません。
という事をご理解いただければと思います。
もちろん、わからない部分へのお問合せは歓迎いたしますよ。
ただ、選択の際のあと押しは期待しないでくださいね。
ジュエリーは他人から押し付けられるものではなく、ご自身で引き寄せる、もしくは、引き合うものではないでしょうか?
というお話です。
仕上げ済
サイズUPの痕跡あり。
合成サファイアのサイズ:約15.5mm x 約7.7mm
合成サファイアのコンディション:良好
リングサイズ:約17.5号
指の甲側の高さ(石座+石):約5.3mm
指の腹側のアームの幅 x 厚み:約1.4mm x 約0.4mm
刻印:[K18](陽刻) 菱に「TC」
付属品:宝石総合科学研究所ソーティングメモ
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