もともと映画は好きだったのですが、十数年そんなに映画に行けなかったのが、
この年末年始に3本見ました。 割と画期的かも?
ローグワン、君の名は。、この世界の片隅に の3本
忘れないようにメモ(ネタバレ注意)
・ローグワン
言わずと知れたスターウォーズシリーズから派生した映画
前半部は、妙に話が難しく、大掃除の疲れからかちょこちょこ睡眠・・・
戦闘シーンは過剰なまでの刺激満載。慣れてしまうと退屈でしかないのは、観る側も作る側も、暴力シーン不感症になっているのかな?
それはさておき、ダースベイダーが強かった・・・
ちょっと気になったことは、
スターウォーズシリーズは、善と悪、敵と味方がはっきりしていて何も考えなくても楽しめるシリーズだった気がするのですが、
今回の主人公たちは、正義?をうざいと思ったり、自分の正義?に正当性があるのか疑問を持ったりしている。
バットマン ダークナイトを見てから、アメリカの映画を見ててよく感じるのは、
アメリカ人って正義とは何か?ってことに対して悩んでいるというか、出ない答えに苦しんでいる、
というかそういう印象を受けます。
それは、私がそういう色眼鏡で見ているからかもしれませんが・・・
今回は、主人公たちも正義のために動くというよりは、自分の親のためだったり、自分の疑問のためだったり、割と個人的なことが、大きな難関に立ち向かう動機になっているような・・・
今回の主人公たちの悩みに比べると、これに続くエピソード4の人々の悩みのなさというかなんというか・・・
でも、今にして、今更思うことかもしれませんが、
SWシリーズの帝国のモデルってナチスドイツ、ダースベイダーと甲冑の共通点も考えると日本もか・・・
で、反乱軍はレジスタンス・・・
制服からなんとなくナチスは連想していたけれども、世界観のベースが、第二次世界大戦にもあったということなんですね。
今頃気づくか?という自分の感受性にもびっくりしましたが・・・
それはさておき、ローグワンを見て思ったことは、
その前提が揺らいでいるというか、帝国と反乱軍の力の差や、デススターという圧倒的な暴力は核兵器を連想させる事を考えるに、
ここでの帝国って、アメリカに象徴される資本主義国家とも見えるかも
と、思えてしまっている自分がいて、
なんでそんな風に受け止めてしまったのかわからないけれども、
圧倒的な権力や暴力やそういう存在というのは、現代ではナチスというよりは、
資本主義社会そのものだったりするのはどういうわけだろう。
それと・・・
今回、AIロボット君が味方になって、敵と戦いますが、
あれって、モラル的に大丈夫なの?というところが引っかかりました。
彼が死ぬ?シーンが、結構ぐっとはくるのですが、
殺人ロボットといえば、わかりやすく言うと「敵」であった気がするのですが、
今回は味方のAIロボットがバンバン人を殺しまくる。
ロボットに戦闘を任せる。そういう効率性を我慢して、あえて人力で戦うところにかつては正義の正義たる所以があったような気がするのです。
あれが正当化されるなら、じゃ、いままでなんで非効率に人力で銃をバンバン打ちながら、逆に打たれてただでさえ少ない反乱軍の人材を失うということをやってきたのか理屈に合わないところが出てきます。
やっちゃいけないことをやっちまったことを表に出さないために主人公たちを消してしまうという救いのないストーリーにしてしまったのかな?
AIロボットに人を殺させることを是としているならば、無人偵察機でリアルに攻撃したりしている米軍を考えると、やっぱり反乱軍にアメリカ人として感情移入させたいということか?
もう、何が何だかわからなくなってきたのでもう一度見てみたい。多分見ないけど・・・
目的に大義名分があるなら、手段は正当化される。
そういうメッセージがローグワンには隠されていたように思えます。
と書いておきながら、スターウォーズシリーズは、エピソード2、3はほとんど見ていないのであまり偉そうなことは書けないのですが。。。
ローグワンを観たあとエピソードⅣ観てみましたが、映像的にもストーリー的にもすんごい繋がっていてびっくりしました。