日本の装身具ハンドリングゼミ 大正・昭和初期の日本髪用簪・両天笄・根掛
で、見せていただいた品物
こちらは、金色、銀色 2色 あるが、どのように加工しているのかということが話題になりましたので、
せっかくなので私も調べてみようかと・・・
2種類の色の地金をくっつけているかと思いきや・・・
裏側は金色・・・
ってことは、あとから貼り付けていることになりますね。
では、どうやって貼り付けるかの方法ですが、
現代ですと、ホワイトゴールドとイエローゴールドのコンビのものでも、もともとイエローゴールドのものをマスキングしてロジウムメッキをかけて2色使いにしているものもあれば、
イエローゴールド、ホワイトゴールド 2種類の地金を組み合わせているものがあります。
私は、後者の方が好きなんですよねぇ・・・
というのは置いといて、
現代ならば、イエローゴールド地にロジウムメッキだろう。
では、戦前だとどうだろう・・・・
と思って、「メッキの歴史」で検索かけてみたら
というページが見つかりました。
メッキの技術そのものはやはり随分と昔からあったようです。
そして、現代のメッキに繋がる電気メッキという手法は、1805年にドイツで生まれ(銀のメダルに金メッキをしたのだそうです)、その50年後くらいには、日本で鎧金具に使用されていたようです。
宝飾品の細かいものにいつごろから使っていたのか?というのがそのポイントなのでしょうけれど、全然ありえない話でもなさそうです。
もう一度、問題意識を持って眺めたら、張りなのか、メッキなのかわかるような気がしなくもないですが、時すでに遅し・・・
あ、そうそうここで一つ豆知識
金杯などの裏にある K18GP のGP は、Gold Plated は、メッキのことです。
決して、無垢の金の杯であるわけではありませんのでご安心ください。
昔の時計などにある GF は、GOLD FILLED つまり、金張です。
金張りという意味です。
追記
ロジウムメッキの歴史 というキーワードで調べてみたら・・・
こちらのページが見つかった。
高木金属株式会社 – めっきラボTAKAGI 髙木金属株式会社
ロジウムめっきは、硬さと磨耗と変色への耐性に優れているので、宝飾品や全タイプの装飾用として、最も古い歴史を持っています。安定した接触抵抗と高い融点により、電気や電子関連の用途でも広く使われています。
「最も古い歴史を持っています。」との事なので、時代的にはあってもよさそうなのかな??