オパールそのものは、色彩、遊色共に唸っちゃうようなものはあるのですが、
(形はちょっと左右対称ではありませんが・・・)
そこよりも、気になる部分が、Pt600相当であろうという金性。
この時代、PT600 つまり、60%ほどプラチナ使用 の素材が多かったのかどうか?という部分では、
今のところは少数派だったのでは?という認識ですが、
ここは、今後の要注目の研究課題だったりもします。
ロウ付けの跡の褐色への変色ぶりがこの時代の通常のものとも違うので、
たまたまなのかどうなのか?
という部分は気になります。
ダイヤモンドの品質もこの時代のプラチナ千本透かしのものと比べると、インクルージョンも多く、
総じて、品質面に疑問符の残るジュエリーです。
ただ、メインの石のオパールはなかなかのものですし、
千本透かしなど作りを見ていても、ちょっと粗いかなと思える部分もありますが、これは手抜きすぎるだろうというような感じはありません。
あ、今回から勝手になずけさせていただきましたが、透かしの部分が三日月っぽいので、三日月透かしと名付けてみました。
三日月の中央は鋸刃で透かした千本透かし。両サイドは、クリンと巻いた唐草。一粒で2度美味しいタイプです。
で、何故この材料なのか問題に戻りますが、
例えば、予算の中で、メインの石に比重を置きすぎて、ほかの材料を抑えなきゃならなくなった・・・
で、造りは通常、メイン以外の材料は??になってしまったとか?
とかいう感じで、石好きさんのジュエリーだった。と、言うようなことも想像できますが真実はまだわかりません。
陽刻P.M製品を丹念に調べていけば、当時はPT600も、そんなにレアではなかったという事実が浮かび上がるかもしれませんし… うーむ、そこの部分は感覚的には可能性は低いようにも思うのですが…
トータル的にレベルの高いジュエリーをお探しの方にはお勧めできませんが、
オパールを主軸として探されている方には、一度見ていただきたいかな?
と、思えるリングです。
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