関東の時計屋さんからの依頼でお買取りさせてもらったデッドストックのリングの中から選んでいただいたリング
鋳造の石座にアームをロウ付けというタイプ
もともと14号でしたが、10号と、10.5号の中間サイズへサイズ直し致しました。
円の形も違和感はないですね。
最初は、サイズ直しの代金もかかるので、あうサイズの中から選んでいただこうかと思いましたが、
結局お客様が求めているものを考えていくと、こちらのリングをサイズ直しで
という結論に至りました。
基本的にはサイズ直しは実物をご覧いただいてからをお勧めしていますが、
今回は、これではなかったらうちでは案内できるものは無いという結論に至っていたので、
実物をご覧いただく前にサイズ直しに取り掛かりました。
基本的に中古のジュエリーは、デザインを含め、コンディション等を考えると、同じようなものを探すのが難しい1点ものに近い感覚になります。
100人のかたに、アレと同じようなものを欲しいと言われてもご用意できないものがほとんどです。
「結局お一人の方にしか納めることができない。」という事を積み重ねてきましたので、
そういう事もありまして、当店のページでは、選ぶ方の感情をあおるような表現は極力抑えているのですが、
今回お問合せいただいた方にお勧めできるのは、他のどれでもなく、「この」リング。
でも、このリングが他のかたにもお勧めかというとそうではなく、
今回お問い合わせいただいた方にピッタリなものが、コレ であって、
他の方が求めているものが同じとは限りません。
今回お問合せいただいたお客様に対し、これなら、間違いないだろう。そう思って紹介で来たリング。
気に入っていただけると嬉しいのですが…
というわけで、こちら納品済です。(戻ってくる可能性もゼロではございません)
デッドストックシリーズの納品時に毎度思うのですが、使っていただける方を待ち続けて約50年。
指輪にとってみると、待ちに待ったという感覚でしょうね。
もし、そのまま気に入っていただき、納品となった際は、指輪が待ち続けた50年分どんどんお使いいただければ嬉しいなと思います。
数年かけて少しずつ減ってきたデッドストックシリーズもあと少し。
ゆっくり時間をかけつつ、それぞれを納めるべきところへ納めることができれば本望です。