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呼び名悶々




日本のヴィンテージのジュエリーを扱っていて、

結構、該当する言葉が無く、困ったりすることがあります。

んで、自分で呼び名を付けて読んでいたりすると・・・

 

昭和ジュエリー

ネットの時代はすごいですね。

昭和ジュエリーとか、どんどん広がっていって、自分の意図して付けた呼び方とはちょっと違う方向に行ってしまってしまいました💦

そもそもは、鋳造量産品と区別するために、良質ハンドメイドのものをイメージして呼んでいましたが、

自分の中で、昭和ジュエリーとは何か という定義の境界線がしっかりと無かったが故に、

千本透かしなら鋳造でも昭和ジュエリーかな? とか、自分の中でもぶれている時期もあったりで、

ふんわり、ぼんやりしているが故に皆さん使いやすかったというのもあるかもしれませんね。

http://www.hizenya.info/home/shouwa

随分前に書いたページですが、あれからいろいろ学び、ちょっと今感じている言葉に修正したい気もしますが、

また、しばらくすると書き換えたくなるでしょうから、とりあえずはそのままに…

 

ただ、昭和初期前後のジュエリーは別の言葉で表現した方がよいとは思います。大正や、明治に作られたものを昭和と呼ぶのは明らかに不適当だと思います。

そのジュエリーが、大正に生まれたものなのか?、昭和初期に生まれたものなのか?そこを区別できるような人は、ほとんどいらっしゃらないと思いますので…

昭和ジュエリーという言葉を使いだした者の意見としては、安易に昭和初期前後のジュエリーに対して安易に「昭和ジュエリー」と呼ぶのは、やめといた方がいいでしょうね。 という思いはあります。

 

陽刻陰刻

そして、刻印の「陽刻」と「陰刻」

これも、もともとジュエリー用語ではないと思います。

ただ、多くのジュエリーの刻印の形状はある時期に陽刻から陰刻へ変わっていったという事もあり、

ブログで表記する必要が度々あり、

ジュエリー関連の辞典や、ネットで調べたけれどもジュエリーの刻印のスタイルの名称はありませんでした。(私が調べた範囲では)

でも、やっぱり説明する必要があり、

ジュエリー用語の外から持ってきて使っているうちに、一気に広まった感があります。

インターネットが使われだして随分経ちますが、ジュエリーの刻印に「陽刻」「陰刻」が使われだしたのはここ数年だと思います。

私の知る範囲では、ジュエリー業界の人が、陰刻とか陽刻とかそういう呼び方はしていませんので、

これでよかったのかな? と、思いながらも、他に言葉が見つからないのと、

昭和ジュエリーという言葉はあやふやなところはありますが、

陽刻、陰刻は 言葉が意味するところは、ジュエリー業界での専用用語がない限りは、これで良いのかな?

私の知らぬところで、ジュエリー業界、刻印業界?でも、このような呼び方以外にないだろうから、実際、この呼び方で呼ばれているのではないか?

という気もしています。まぁ、実際のところはわかりませんが…

 

石座台座

それとそれと、ヤフオク、メルカリ等などでは、石座を台座という呼んでいらっしゃる方が、圧倒的に多い気はします。

言葉はその時々で、意味や使われ方が変わっていきますが、

せっかくのジュエリー用語があるのに、それが風前の灯火状態で消えゆくのをただ眺めているのも、昭和のヴィンテージジュエリーを扱う身としては、ジュエリーであろうと、言葉であろうと守っていきたいなという思いもあり、ブログを書かせてもらいました…

台座 か 石座か…

せっかく、ジュエリーを説明するために生まれた言葉ですからね。

これを機会に皆さんも、石座の事を、台座と言わずに、「石座」と、使っていただけたら嬉しいなと思います。

 

手巻唐草

自分にとっては、ハンドメイドか鋳造枠かは、結構重要な部分でして、

鋳造枠のジュエリーももちろん扱いますが、

やっぱり手作りかどうかってところは皆さんにも気にしていただきたいなぁ・・・

そして、手で巻いた唐草って、職人さんの癖とか工夫とか、いろんなものが見えるので見どころとしては結構面白いので、そういう楽しさを広めたい!

という思いがあり、手巻唐草という呼び名を生み出して使い始めて数年たちますが、

こちらは一向に広まる気配はない・・・

皆さんが、ジュエリーをデザインだけで見るのではなく、

で、工程はどうなの?? とか、工芸品を見る視点で見る方が増えるその日まで、意地でも使い続けようと思います。

 

で、本題。

↓ この線の名前。。。

 

そんなに複雑な線ではありませんから、呼び名はあるだろうと思ってはいるのですが、

未だに呼び方はわかりません。

ヤフーの知恵袋で、青海波 とか、出ていたりしていましたが、

あれは、文様の呼び名であって、「線」ではないんですよね…

 

昔のジュエリーを扱っていると、時々出くわすこの可愛い線・・・ ↓

昭和な人間なもので、

蒲鉾が連なっているような線 という言葉以外が出てこない・・・

かまぼこライン、かまぼこ石座・・・

 

チガウ、ちがう、違ーう

何か、違うんですよ。

しっくりこない…

 

かと言って、正式な呼び名もわからない・・・

でも、説明するのに、皆さんに誤解なく、わかりやすく、広まったとしても、問題のない呼び方…

線の名前ではなく、ちゃんと石座の名前が

あるんじゃないかなー とも思う。

ご存知の方がいらっしゃれば、教えていただけますと助かります・・・

 

 

・・・っと、この記事書いている間に朗報が!!

洋裁用語でスカラップと呼ぶのだそうです。

画像検索 スカラップ

なんでも、ホタテ貝に由来する言葉だそうです。

同じ海の幸・・・。惜しいところまで、行ってたんですね~

かまぼこまではたどり着いていたんですけどね。

たどり着くというよりは、蒲鉾は、すり身にして加工しているわけだから、行き過ぎっちゃったのか…

 

とか、そんな事より、教えていただいた方には感謝です。

いや~ 聞いてみてよかった。

 

あとは、こういう線の石座の呼び名があるかどうかをきちんと探してみよう。

 

 




2 thoughts on “呼び名悶々”

  1. いや〜ブログでしっかり「台座」って使っていました。
    本来は「石座」なのですね、これからは気をつけます。

    それから、いつも大変なのは
    刻印の「陰刻」「陽刻」です。
    これ、例えばヤフーオークションで刻印の写真が写っていない時
    質問欄で説明するのが大変なのです。「陽刻」って何?という業者が殆どなので・・・
    陽刻の場合、「四角に彫り込んであってK18が浮き出ている刻印です」なんて
    説明しているのですが、これでなんとか通じているようですが・・・。
    もっとこの呼び名が認知されてほしいです。

    そういえば、上でおっしゃっておられるスカラップ模様は
    戦前ジュエリーではまだ見たことがないです。戦後に流行したデザインかもしれません。

    • コメントありがとうございます。
      中古のジュエリーを掘り下げていくという行為自体が、
      比較的新しい事なので、言葉が無かったり、いろいろ言葉が通じない事とか出てくるんでしょうね。
      またいろいろと教えてください。

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