爪に彫られた溝もかわいい。 https://t.co/g7N21IHDBFhttps://t.co/Ama1GZy1wx
— 渕上清志(ヴィンテージジュエリー/肥前屋質店) (@fuchigami) August 18, 2018
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うーん、なんだかちょっと尖がってる雰囲気・・・
と、思ってよく見てみると・・・
結構珍しいカットの合成ルビー そして何より、横方向の爪の幅広具合が・・・
単に個性を出したかったのかな?
でも、唐草の時代ならまだしも、この時代は目的と装飾がもっとよく考えられているのではないか??
という視点でもう一度眺めてみると・・・
この時代の爪は緩みやすいから、爪が緩まないようにしてるのかな?
と思い、指輪を振ってみるとカタカタ揺れるので、爪が緩んでいる・・・
??あ、そうか。
この十字方向の爪は、石がちょっと斜めになりやすい(ちょっとだけ回転方向にずれる)からもしかして…
と、思いつつ石を回転させようとすると・・・
OH~ 左右方向のカタカタはあっても、斜めにはほとんどならない・・・
おそらく、横の爪のひゅっととがっている部分が回転方向にずれようとする石を効果的に止めているのではないかと…
そのための爪の横幅の長さであり、両端の尖がり具合ではないかと…
本当にそうなのか?というところは、今後似たような爪のものを注意しながら見るとして…
これ、職人さんが一人で考えたのだろうか??
と、思いつつ爪のあたりをよく見てみると・・・
他の部分と、横の爪の部分ではロウ付け後の雰囲気が違う気が・・・
って事は、後から取り付けたのかな?
うーん、それ以上の事はわからないけど、
幅広の爪にわざわざ手で彫った溝もかわいい。両端の細い線は、一番最初に彫る目印か??
手作りのジュエリーは工程を考えていくだけでも、職人さんの存在、息づかいが感じられて楽しいですね。
透かしは鋸刃ではなく打抜いているけれど、打ち抜きの透かしの直線的なラインがこのリングにあっているようにも思えてくるが、実際に作った人に聞いてみないとわからない事も多いですね。
一つの爪で、ここまであれこれ考えてしまうので、仕事が進まない事山のごとし💦
爪の締め直しと仕上げの後納品いたします。
メインの石のサイズ:約22.5mmx約10.6mm(爪に隠れてましたので目安です)
メイン石のコンディション:表面にわずかにキズがありますが、経年を考えるとコンディションは悪くはないと思います。
リングサイズ:約12.5号
刻印:K18陽刻 〇の中に扇形の中に「E」
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