ファッションや、ジュエリーの産業化と共に人知れず消えつつある技や美意識がいろいろ詰まってます。#翡翠 #千本透かし #昭和ジュエリー #vintagejewelry #ヴィンテージジュエリー #ハンドメイドジュエリー pic.twitter.com/JbP9vj6ZcT
— 渕上清志(ヴィンテージジュエリー/肥前屋質店) (@fuchigami) September 3, 2018
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翡翠がめちゃくちゃ綺麗だというわけでもなく(トップの画像はちょっと明るめに写りすぎです)、プラチナ枠ではありますが、ダイヤモンドが取巻いているというわけでもないこの千本透かしのリング。
例えば爪。
太い爪がガシッと石を支えているという感じではなく、小さめの爪が石にピタッと寄り添っています。それと、爪が単なる丸い断面のプラチナ線ではないというのにお気づきでしょうか?爪の線に面をとっています。こうすることで、単なる鏡面光沢ではなく光と影の変化が出ます。
面取りと言えばアームにもなされています。面を取ったり、艶消しをしたりひと手間、二手間かかるわけですから、
現代の産業化したジュエリーの制作過程では省かれ気味な隠れた装飾なのだろうと思います。
枠はもちろん手作り、千本透かしも一本一本鋸刃で透かしています。こちら、石座が卵のような曲面になっています。何と呼べばよいのかわかりませんが、マルっとした曲線がかわいいですね。
鋳造なら、型枠さえ作ってしまえば曲面だろうと作るのは手間かからないと思いますが、こちら手作りです。もともとは板状のものを卵のような局面にして、そこに鋸刃を入れて線を入れていくわけですから、その技というか手間というか意識というか、そういうのは評価していきたいなと…
千本透かしには鋳造もありますが、やはり手作りのものは伝わってくるものが違いますね。
私が伝えたいのはそういうところ。
ファストファッションや、高度に産業化されたブランドが幅を利かす現代では、もしくはインスタ映えのように、第一印象で判断される時代ですので、
手作りとかそういうものは目立たないのでなかなか伝わらないんですけどね…
メインの石のサイズ:約13.8mmx約10.0mm
メイン石のコンディション:良いです。使用感はありますが、石のコンディションが良いので、丁寧に使われていたのだと思います。
リングサイズ:約号
座高:約8.3mm
刻印:P.M
仕上げをしまして納品いたします。
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