すかし【透し】 open work
金工の重要な技法の1つで、板金地金の切り出し加工をいう。
所要の図柄や模様を残して下地を切り取ってしまう地透しと、逆に図柄や模様を切り抜いてしまい、下地を残す文様透しとがある。
切り抜く方法は糸鋸(ジュエラーズ・ソー)によるのが普通だが、刃鏨による方法もある。
(宝石・貴金属大事典 (1982年) ← こちらの2004年に発行された、新訂第三版 を参照しました。)
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| >> 細かいことが気になって申し訳ないですが、手作りだったら何でもいいってわけではないんです。 千本透かし(穴透かし)笑っちゃうくらいテキトーな作りの、カーネリアンリング #12.5 |
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糸鋸で櫛状に切っていく方法と、板状のものを打ちぬいていく方法、キャストによる成形があるようです。
キャスト (鋳造)
ハンドメイドではなく、鋳造、つまり、型枠に地金を流し込んで成型します。
ジュエリー全般では、キャストがだめで、ハンドメイドがいい とは思っていませんが、
千本透かしについては、糸鋸で手間かけて作ったというところに個人的には価値を見出しているので、
見つけても積極的に仕入れなかったりもします。
キャンディーのような合成石のカワイイものもあったりするんですけどね。
打ち抜き
板を打ち抜いて、透かしを作っていきます。
糸鋸を使うものよりは、手間はかからないようです。
作りはハンドメイドですが、透かし部分を鋸で切っていくのではなく、金具?で打ちぬいています。
王冠透かし(穴透かし)
板にドリルで穴をあけ、そこに糸鋸を通して線状の透かしを作ります。
鋸刃透かし (櫛)
板に糸鋸をひいて、櫛状になったものを、上か下の台にロウ付けします。
千本透かしの中では一番手間のかかる技法のようです。
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こちらの写真は、糸鋸で下から上に切っていったもので、下の輪っかの部分をロウ付けしているものです。 |
昭和ジュエリー 千本透かし(櫛タイプ) 白サンゴ K18 リング #13 |
プラチナ&ダイヤモンド 千本透かし
プラチナとダイヤモンドを使用した千本透かし
鋸刃で透かしたものが多く、翡翠や、サファイア、オパールなど天然石がセットされている場合が多いように思います。
細かなミル打ちがなされている事も多いです。
千本透かしの中では、最上級に位置しています。(私の基準ですが…)
当店では、こちらの千本透かしのように、櫛状にして成形していったものをイチオシしていきたいと思っております。
現在は、鋸刃透かしと言っています。
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